5cmの段差放置し自転車転倒、件が130万円賠償

2022.12.15

5cmの段差放置し自転車転倒、県が130万円賠償

転車の修理代、慰謝料など129万1782円の損害賠償を支払うことにした。事故後、段差はアスファルトですり付けるように埋めてなだらかにした。

滋賀県の県道で塗装面とL形側溝との間に生じていた5cmの段差で自転車が転倒し、乗っていた60代の男性が大けがを負った事故で、県は整備の不備を認めて130万円の賠償金を支払うことを決めた。2月15日の定例県議会で示談に関する関連議案を提出。3月の議決を経て、示談が成立する見通しだ。

事故が起きたのは2016年6月。自転車で琵琶湖を1周する「ビワイチ」の最中に、高島市の県道で男性が転倒し、右手の甲の骨折や顔面の裂傷などのけがを負った。事故があった場所では、車道のアスファルト舗装が側溝の上面よりも5cm高くなっていた。

県によると、男性はトラックが通り過ぎたときの風でバランスを崩し、段差にハンドルを取られたという。よろけて車道から幅50cmの側溝にそれた後、車道に戻ろうとする際に段差を乗り越えられなかった。男性が乗っていたのは、タイヤが細くて段差で横滑りしやすい「ロードバイク」と呼ばれる自転車だった。

5cmの段差は延長100mにわたって生じていたが、県はその危険性を認識せずに放置していた。利用者の安全への配慮が欠けていたことを認め、男性に対して、けがの治療費や自転車の修理代、慰謝料など129万1782円の損害賠償を支払うことにした。事故後、段差はアスファルトですり付けるように埋めてなだらかにした。

段差があると分かった時点で対処していれば、本件の転倒事故は防ぐことができたと考える。

少しの段差でもつまずいて転倒してしまうリスクを考えなかったのか。対処しようとする人はいなかったのか。事故が起きてから対処するのではなく、事故が起きないように段差があると気づいた時点で事前に転倒防止の対策を行う事が大事だと思う。

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