自転車転倒の男性と衝突、歩行女性が自転車触れずも死亡で「交通死亡事故」
今年2月、自転車の男性=当時(27)、左京区=が転倒して歩行者の女性=当時(78)に衝突し、女性が死亡する事故があった。自転車と女性は直接衝突していなかったが、約半年の調査を経て、警察が「交通死亡事故」と判断した。
警察によると、2月3日午前11時20分ごろ、町内で自転車を走らせていた男性が車道から歩道に入る際、段差で転倒。投げ出された体と、歩行中の女性が衝突した。女性は転倒して地面に頭を強打。事故直後は会話ができる状態だったが、翌日に死亡したという。
警察は、当時、事故の公表を見合わせていたが、衝突の経緯などを調べた結果、死亡との因果関係が明らかになり、8月に交通死亡事故と判断した。交通死亡事故は、全国の警察が発生から24時間以内に死亡者が出た事故を統計に上げている。警察によると、同様に判断が長引く交通事故はまれにあるという。
自転車で走行している際に段差に注意していれば転倒することも避けられたかもしれない上に、二次災害にまで発展していなかったかもしれない。
段差がもっと浅く作られていたり、段差部分を埋めるような簡易的なスロープを設置するなどの転倒対策が施されていたらこのような事故は起きなかったかもしれないと思われる。