ママチャリにヘルメット「ダサい」と嫌がる人に知ってほしい…ノーヘルの子供が半数以上、重傷の最多事故は停車中
改正道路交通法が来年4月に施行され、自転車に乗る際のヘルメット着用が全利用者の「努力義務」となることが注目を集めている。12月20日夜には「ママチャリ」がツイッタートレンド入りし、「ママチャリのヘルメットはダサい」「かさばる」「髪がペッチャンコになるのが嫌」などの声も上がった。しかし、運転者、同乗する子どもともに、ヘルメットをかぶることがどれだけ自転車事故によるリスクを減らすことができるのか、その重要性をこの機会に見直してほしい。
幼稚園、保育所への送迎などで年々、子育て世帯での電動アシスト付きの自転車の需要が高まっている。実はこのタイプの“ママチャリ”は非常に不安定で、特に停車中に子供を乗せたまま大人が支えていないという状況で転倒しやすい。その際、チャイルドシートに固定されている子供はヘルメットなしなら頭部に重いダメージを負ってしまうのだ。だからこそ、自転車に乗せる前にヘルメットをすることが子どもを重大なけがから守る一番効果的な方法だ。消費者庁は、東京、大阪、神奈川の15の幼稚園・保育園の協力のもと、ビデオでヘルメット着用率を調査した。
その結果、47.2%の子どもがヘルメットを着用。半数以上の子どもがヘルメットを装着していない現状が明らかになった。
ママチャリに乗る子供の重傷事故で、ほとんどがこの転倒によるパターンでけがをしている。東京消防庁のデータによると、子どもを乗せた自転車の事故で救急搬送された子どもの人数は、7年間で1443人(2011年1月〜17年12月までの統計)。約8割が停車中の事故だったのだ。
自転車に乗る際の見た目と子供の安全性のどちらを優先すべきかは、考えるまでもないと思う。
万が一の事を考えると見た目よりも子供にけがをさせないことの方が明らかに優先度は高く、その対策を怠ったが故に大けがを負ってしまったり最悪の場合、命を落としかねない状況になってしまうため、ヘルメット以外にも可能ならば各関節部分にサポーターを装着するにも良いと考える。