“群衆雪崩”を想定した消防の救急訓練 韓国・ソウルの転倒事故と同様の事態を想定 《新潟》
新潟市の消防署が“群衆雪崩”の発生で多くのけが人が出たことを想定した救急訓練を行いました。
12月6日に新潟市の中央消防署が行った訓練。サッカーの試合終了後にスタジアムの階段で多くのケガ人が出た想定です。
《訓練の様子》
「消防隊が到着しました!。歩ける方はこちらにお願いします!」
70人あまりが参加したこの訓練…。治療の優先順位をケガの程度によって振り分ける「トリアージ」や搬送の手順などを確認しました。
ことし10月、韓国・ソウルの梨泰院で150人以上が犠牲となる転倒事故が発生しました。
今回の訓練の想定は、梨泰院の事故と同様に多くの人が殺到したところで人が倒れ、被害が連鎖する“群衆雪崩”が発生したものとしています。
〈新潟市中央消防署・地域防災課 小野博文課長〉
「“まさか”より“もしや”という気持ちで普段から行動していただければと思います」
中央消防署は訓練を重ねて精度を高めていきたいとしています。
群衆雪崩による転倒事故の再発防止の為に、予め状況を想定した訓練や事前対策がもっとも重要と考えられます。花火大会やスポーツ観戦、年越しイベントなど人が集るようなイベントは数多くありそのような場所で集団での転倒事故が起きようものなら甚大な被害が出てしまう。対策を練り実行することが事前対策で重要だと考える。