香港と日本の転倒事故への認識の違い

2022.11.4

香港では滑っている人の描写とともに「小心地滑」の文字が書いてある看板や貼り紙を見かけることが非常に多い。

「小心地滑」とは、日本語で言えば「滑るので注意」という意味になる。

香港では、滑っている人の描写とともにこの「小心地滑」の文字が書いてある看板や貼り紙をいたるところで見かける機会が多くあり、階段やエレベーター乗り場の近くでは特に多い。

それだけ注意喚起がされているのなら香港の床が滑りやすいのかと思われるが、実はそうではなく「実際に滑りやすいかどうか」より、滑ることに関しては注意喚起をとにかくする文化という背景が理由の一つである。

日本は床や地面が滑りやすい場所に絞ってその場所にだけ看板や張り紙を設置している所がほとんはだが、香港は日本と違い床が滑りやすい場所関係なく至る所に看板や張り紙が設置してある。

「小心地滑」の「滑りやさん」たち

このようなことから日本と香港では転倒事故に対しての価値観が大きく異なると感じられる。特定の場所にだけ注意換気をするのではなく、滑りやすい場所関係なく看板や張り紙を設置することがいい、設置することにより転倒事故が減るなどは断言できないが少なくとも張り紙を増やすことによって転倒事故が日常に潜んでいるということが認知され転倒事故防止や対策にも繋がるのではないかと考えられる。

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