3人乗り電動アシスト自転車、転倒事故が多発 親子3人で重さ100キロ超え 停車中も注意を
「カーブで曲がろうとしたら、バランスを崩してハンドルを持っていかれそうになって。何とか転ばずに済んだけど、ヒヤッとしました」。会社員女性(39)は、保育園児の子ども2人を前後に乗せて自転車に乗ったときの経験を打ち明ける。
女性のように、危険な思いをしたという人は少なくない。2019年に消費者庁の消費者安全調査委員会が実施したアンケートでは、子ども乗せ電動アシスト自転車の利用者の57%が事故や「ヒヤリハット」を経験。幼児2人を乗せる3人乗りに限定すると、75%に上昇する。
全国各地で親子向けの自転車安全勉強会を開く「おやこじてんしゃプロジェクト」(東京都)事務局の担当は「身近な乗り物ではあるが、バランスを崩すと制御が難しく、子どもを守り切れないこともある」と指摘する。
その理由として挙げるのが重さだ。電動アシスト自転車の前後にチャイルドシートを設置して3人で乗ると、総重量が100キロを超えることもある。このため一度転倒しかけると、特に小柄な女性の場合、車体を自力
で支えるのが難しい。同乗する子どもが走行中に動くなどしてハンドルを取られることもある。
電動アシスト自転車は一般的な自転車よりもパワーもありペダルを軽く漕いで楽々運転ができる便利な乗り物ではあるが、そのパワー故に自転車の総重量も増えてしまい自分以外に子供を前後に搭乗させるとなると、かなりの重量になってしまいバランスを崩し最終的には転倒し事故などに繋がってしまうケースが多く見られる。
可能であれば移動方法を自転車以外の安全性の高い車や電車などに変えるか、自転車で移動をする際には必ず子供にヘルメットや関節部分にサポーターなどを装着させ、安全性をより高め事故の予防をしる考えるほうが良いと思われる。