空港でキャリーバッグに座った3歳児が転落。ベビーカーや自転車からの転落事故にも注意
座っていたキャリーバッグから後ろに転落
世の中がコロナ禍に突入する前の2019年4月のある金曜日。Aちゃん(3歳5ヶ月)は両親とともに日本を訪れます。そして事件は午後8時過ぎの空港内で起きました。
Aちゃんは高さ60cmほどのキャスター付きのキャリーバッグに腰掛けていたと言います。その後、後ろに転落。頭を空港のターミナル内の床に打ち付けてしまいます。
その事故からおよそ45分後、嘔吐し始めるAちゃん。両親が付き添い様子を見ていましたが、事故から3時間半後に救急要請をしました。
病院に到着したAちゃんは、呼吸数・脈拍・血圧などには問題がなく、意識もはっきりとしており、手足の運動障害もありませんでした。また、頭の右側に打撲のあとがあった以外には、傷なども見当たりません。
しかし、CT撮影を行ったところ、右側頭骨骨折と右急性硬膜外血腫が判明しました。
なぜ、キャリーケースに幼い子どもが座っている時点ですぐに降ろさなかったのか。
バランスが不安定になるのは至極当然であり、予め注意をしていれば子供が骨折をすることはなかったのではないかと思われる。