市は13日、市道に設置していた雨水管のふたで足を滑らせ転倒し、重傷を負った市内の男性(66)に対し、約115万円の損害賠償金を支払うことで合意したと発表した。
14日に開会する定例市議会に議案を提出する。市によると、平成24年8月30日午前7時半ごろ、市道を歩いていた男性が雨水管の金属製ふたで足を滑らせ転倒。右手首を複雑骨折する重傷を負った。当時、雨が降っており、男性はふたの滑り止め加工が魔耗していたことが原因だとして市に治療費などの支払いを求めていた。
市は管理上の責任を認め、治療費や慰謝料として男性側に約115万円を支払うことで合意。市議会での議決後、示談に向けて協議するという。市によると、ふたは設置から20年以上が経過していたといい、事故後、周辺にある同様のふたを点検した。
転倒事故が起こる前に点検をすることはできなかったのか。滑り止め加工が摩耗している可能性は考えられなかったのか。もっと早く滑り止め加工の確認や点検をしていれば今回の事象は起きなかったと考えられる。
転倒事故が起きてからではなく、転倒事故が起きないように事前に点検や確認を行うことが転倒防止に繋がると思われる。