側溝ふた裏返し 自転車転倒事故 損害賠償求め提訴 公園内の市道走行中

2023.2.22

側溝ふた裏返しで自転車転倒事故 けがの男性、広島市に損害賠償求め提訴 平和公園内の市道走行中

市内の公園内の市道を自転車で走行中、裏返しになっていた側溝の金属製のふたに前輪が引っかかって転倒し、けがをしたとして市内の自営業男性(73)が市道を管理する市に約320万円の損害賠償を求めて地裁に提訴した。ふたの裏面は溝状で、車輪がはまる恐れがある形状。市内各地で同様のふたが使われており、男性は原因究明と再発防止も求めている。

訴状などによると、男性は2019年1月10日午前10時ごろ、公園内の市道の車道の左端を自転車で走っていた際、側溝のふた(縦80センチ、横27センチ、厚さ7・5センチ)の溝に前輪が引っかかって転倒。前に投げ出され、頭などを打った。両側外傷性慢性硬膜下血腫と診断されて手術を受け、10日間入院した。

事故の約1カ月後、道路を管理する維持管理課に状況を説明。同課の職員が現場を確認すると、縦4センチ、横2・8センチの格子状になっている表面ではなく、幅2・8センチの溝状になった裏面が路面上にある状態だった。

男性は20年1月、市に賠償を求め、原因究明と再発防止を要請した。市は同8月、事故の原因は不明であり道路パトロールで定期的に確認している―などと回答。同11月には過失割合は市が9割、男性が1割で賠償額は約42万円と算定したと答えた。男性には算定の根拠が判然としないため、同12月に提訴した。

委託業者が清掃で裏返したとするのなら、なぜ側溝のフタを裏返しのまま放置してしまったのか。誰かのイタズラで裏返しになっていたのであればパトロールの際に気づけなかったのか。

それらを早期発見し適切に対処をしていれば、今回の転倒事故は起きなかったのではないか。今後の対策としては業者が清掃をする際に最終確認を行ったり、パトロールをする際にそのような部分まで視野を広げるなどが考えられる。

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