奈良県「助人トンネル」ケーブル垂れ下がりバイク転倒死亡事故 年内解決は難しい 捜査関係者語る
2022年5月2日に発生したバイク転倒死亡事故。救急への第一報は「トンネル内にケーブルが垂れ下がっていた模様。バイクが接触して転倒した。男性ライダー1人の意識がない」という後続バイクからの通報でした。
片側1車線、対面通行のトンネル内には3台のバイクが走行し、1台目の普通自動二輪を運転していた53歳男性が死亡。3台目の大型自動二輪を運転していた31歳会社員が頸部打撲の軽傷でした。
中央線寄りを走行していた2台目は無事で、車線左寄りを走っていた1台目と3台目が事故に遭いました。3台は一群で走っていたわけではなく、事故原因は確定していませんが、当時の様子からトンネル内に敷設されていた電源ケーブルが運転に影響を与えたと考えられました。なぜ電源ケーブルが垂れ下がったのか。バイクとケーブルはどんなふうに接触したのか。原因究明は当初から難航が予想されていました。
事故発生から7カ月。11月30日には当時から続いていたトンネルの補修工事が終了するはずでしたが、事故によって中断したままです。
当時トンネルは補強工事中で、実際の工事は連休期間中のため休止されていましたが、電源ケーブルは工事のために敷設がやり直されていました。
当時、このトンネルは補強工事中であり、連休期間中のため休止されていたとのこだが、休止する前に電源ケーブル等のメンテナンスを確実にしていれば、トンネルを通行する際に事故を起こす確率も格段に低くなったのではないかと思う。
またトンネル内は非常に暗く事故に繋がらなくとも危険な状態であったため、照明を設置や増設を事前にし視認性を高めることも対策できたのではないかと思われる。