駐車場で転んで男性けが 県に97万円賠償命令

2022.12.20

駐車場で転んで男性けが 栃木県に97万円賠償命令 宇都宮地裁判決

県管理の駐車場の段差で転倒しけがをしたとして、東京都在住の男性(64)が栃木県に約550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、宇都宮地裁であった。浅岡千香子(あさおかちかこ)裁判長は「駐車場は通常有すべき安全性を欠き、管理に瑕疵(かし)があった」として、県に約97万円の支払いを命じた。

男性は2017年5月、那須町湯本の那須ロープウェイ駐車場内で高さ約5センチのアスファルトの段差「ハンプ」につまずき転倒し、腕や肩をけがした。ハンプに気づかなかったとして、設置や管理の欠陥を訴えた。

浅岡裁判長は、観光地の駐車場は気分の高揚などで注意力が散漫になるため、ハンプがあることへの周知が求められると指摘。ハンプが路面と同色だったことや、「段差あり注意」の路面標示が薄れていたことから、注意喚起が不十分で安全性を欠いたと認定した。

取材に対して県道路保全課は「判決内容を精査し控訴するかどうかを検討したい」とコメント。事故後、ハンプには色をつけ、路面標示を再塗装したという。

ある程度若い年齢層なら通常の注意力で段差を回避することは可能かと思われるが、那須高原にあるロープウェイ駐車場ということもあり、幼い子供や高齢者まで老若男女問わす様々な年齢層が観光で訪れることを想定し、事前に段差部分に色付けし路面標示を塗装することも可能だったかと思う。

もしかしたらこの段差で転倒をしてしまう人がいるかもしれない。幼い子供や高齢者が躓いて転倒するかもしれない。と事前予測と事前対策が観光地にはより一層必要と感じた。

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