STOP!高齢者の事故

2022.11.4

日常生活のけがによる高齢者の救急搬送を、減少させるべく東京消防庁は事故の現状や注意点をまとめた冊子「STOP!高齢者の事故」を作成しホームページ上で公開。同庁は「特徴のある事故やその予防策を知って事故を未然に防ごう」と呼び掛けている。

東京消防庁によると、日常生活のけがなどにより管内で救急搬送された人は過去5年間の年平均で約13万5千人に上り、その半数以上を65歳以上の高齢者が占めているという。

高齢者の日常生活の搬送で最も目立つのが転倒によるもので、令和2年に搬送された7万6707人のうち8割以上に当たる5万5千人超となっている。発生場所は「居住場所」が59・4%と6割近くに達している。

「転倒」7万6千人超 高齢者の日常事故を防げ 東京消防庁が冊子

高齢者は自宅で日常生活を送っているだけでも、転倒してけがをしてしまうリスクが高い。若者と比較しても格段に高く年々上昇している。何十年も住んでいる慣れ親しんだ自宅でも年を取るにつれて今まで気にならなかった段差につまづいたり、今までスムーズに上れていた階段を上ることが大変になったりする。家は変化していないが自分が変化しているため生活しにくくなってしまっていることがある。年齢や健康状態などによって自宅の設備環境を確認し特に転倒事故が起こりそうな階段や床、玄関やベランダなどは滑り止め措置や段差を埋めてバリアフリーにするなどの転倒対策がより必要かと思われる。

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